兼門

特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

No. A00038

(附) 黒呂色塗鞘脇指拵

白鞘  金着一重ハバキ

本阿弥日洲先生鞘書 (重要無形文化財保持者-人間国宝)

     売 約 済

刃長 : 39.6cm  (1尺3寸1分) 反り : 0.7cm  (2分)

元幅 : 3.0cm 元重 : 0.7cm

登録証

栃木県教育委員会

昭和46年04月15日

: 美濃国 (岐阜県-南部)

時代 : 室町時代後期 天正頃 1573-1592年

鑑定書

(公)日本美術刀剣保存協会

特別保存刀剣鑑定書

平成02年10月25日

兼門作

形状

 

 

刃文

 

帽子

彫物

平造、庵棟、身幅尋常に、重ね厚く、反りつき、大きく寸の延びた室町後期の元亀・天正の頃に見られる平脇指の姿。

板目、杢交じり、処々柾がかり、総じてやや肌目が立ち、地沸つき、地景入り、白気映り立つ。

尖りごころの互の目を主張に、小互の目・互の目丁子、裏に小のたれ風の刃交じり、足入り、匂本位に小沸つき、細かに砂流しかかり、焼頭に飛焼風の湯走り交える。

直ぐ調に小さく乱れ、小丸尖りこころ、先掃きかける。

表裏に二筋樋を掻き通す。

生ぶ、先栗尻、鑢目檜垣、目釘孔二。

 

縁頭

 

目貫

小柄

黒呂色塗鞘脇指拵 総長 : 59.0cm

住吉図、丸形、赤胴魚子地、高彫、銀象嵌色絵、無銘

高さ:7.1cm 幅:6.1cm 厚さ:0.4cm

茶糸平柄巻 13.5cm

親子鶏図、赤銅磨地、高彫、象嵌色絵、無銘

高さ:3.8cm 幅:2.2cm

粟穂に鶉図、赤銅地容彫、象嵌色絵

芦に雁・三ヶ月図、四分一磨地、高彫、象嵌色絵 縦:9.6cm 横:1.5cm

説明

兼門は銘鑑には、三井文右衛門。甲斐逸見谷戸村にても打つとある。

本作は、小互の目に尖り刃を交えた天正頃の美濃伝の特徴を良くあらわした優品である。

地鉄も常々の美濃物ほど肌立つ感が見られないのは、本阿弥日洲先生による最上研磨によるものであろうか。

備考

本阿弥日洲先生鞘書 (重要無形文化財保持者-人間国宝)

「美濃国兼門作 生中心在銘 時代天正之頃 佳品也

 長サ壱尺参寸壱分有之 平成二歳午 霜月記之 本阿弥日洲(花押)」

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