商品詳細
大刀剣市 カタログ掲載品 |
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大小 刀 (無銘) 一文字 薙刀直し脇指 (額銘) 兼定(之定初期銘) Daisho [Ichimonji Nosada]
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第67回重要刀剣
特別保存刀剣 NBTHK Jyuyo Paper No.67
NBTHK Tokubetsu Hozon Paper |
No. F00668
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(附) 黒呂色塗鞘大小薩摩拵
白鞘 田野辺探山先生鞘書 金着一重鎺 |
14,500,000 | ||||||||||||||||||||||||||||
(大) 刃長 : 70.0cm(尺寸分) 反り : 1.8cm(分) 元幅 : 2.7cm 先幅 : 1.9cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.5cm (小) 刃長 : 52.0cm(1尺7寸2分) 反り : 1.0cm(2分半) 元幅 : 0.4cm 先幅 : 0.6cm 元重 : 2.75cm 先重 : 2.7cm
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登録証: 東京都教育委員会昭和27年10月8日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会重要刀剣指定書 令和3年10月29日 特別保存刀剣鑑定書 令和3年8月27日 |
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説明: 鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは一文字と長船の両派であり、一文字派は以後南北朝期にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繁栄し、多くの良工が輩出した。この派が一文字と呼ばれる所以は、茎に「一」の字を切ることに因るが、銘は「一」の字のみのものと、他に「一」の字の下にさらに個銘を加えるもの、また個銘だけのものもある。作風は丁子乱れに特色を見せ、特に鎌倉時代中期の福岡一文字派は、大丁子・重花丁子を焼いて華やかな作品を遺している。 本作は大磨上ながらも腰反りの深い勇健な姿を温存し、肉置きがよく、鍛えは小板目肌がよくつんで地沸が麗しく、乱れ映りが立って実に精美であり、刃文は焼高い丁子主張の刃を闊達に焼いており、姿態と併わせて鎌倉時代中期の福岡一文字派の作品と位置づけられる。匂口が柔らかく且つ明るく、同派極めの絢爛たる傑作である。 添えられた大小の脇指は、和泉守兼定(之定)の初期銘で、元来は薙刀であったものを大脇指に仕立て直したものとなる。茎に残された薙刀樋の痕跡と、額銘とする前の銘字を剥がした痕跡の位置から勘案すれば2尺を優に超える大薙刀であったことが窺い知られる。 上手の赤銅地の金具を用いた黒呂色塗鞘薩摩大小拵が付帯することも好ましい。
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備考: 田野辺探山先生鞘書 「備前国福岡一文字 大磨上無銘ト雖モ尚腰反高ク肉置豊カデ凛然タル姿態ナリテ細微ナル肌合ニ変化ニ富ム華ヤカナ丁子乱ヲ焼キ匂口柔味アリテ小沸付キ絢爛豪華ノ趣キ呈シ鎌倉中期一類ノ特色ヲ示ス優品也 刃長二尺三寸一分 時在令和辛丑暦薫風下院 探山識焉(花押)」
脇指の之定は古研ぎの為に、全体に部分的に薄錆びがみられます。 |