商品詳細

大刀剣市 カタログ掲載品

刀 (金象嵌銘)  行光 (古刀最上作)
薫山(花押)

Katana [Soshu Yukimitsu]
第28回特別重要刀剣
NBTHK Tokubetsu Jyuyo Paper No.28
No. F00665
(附) 黒呂色塗鞘打刀拵
白鞘 本間薫山先生鞘書
上貝金無垢二重桐紋透鎺

刃長 : 72.3cm(2尺3寸8分半) 反り : 1.7cm(5分半) 

元幅 : 2.9cm 先幅 : 2.05cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.45cm 

登録証:

神奈川県教育委員会
昭和52年5月11日
国: 相模国 (神奈川県-中・西部)
時代: 鎌倉時代後期 嘉元頃 1303-1306年頃

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
特別重要刀剣指定書
令和6年
銘: (金象嵌銘) 行光
薫山(花押)
形状 : 鎬造、庵棟、身幅幾分広め、元先の幅さややつき、重ね厚く、反り浅めにつき、中鋒。
鍛 : 板目に杢交じり、肌立ちごころとなり、、地沸厚く強くつき、荒めの地沸を交え、地景頻りに入る。
刃文 : 直刃を基調に、処々小さくのたれ、互の目連れて交じり、足さかんに入り、匂深く、沸厚くつき、荒めの沸を交え、部分的に刃縁細かにほつれ、裏腰元二重刃を見せ、砂流しかかり、金筋よく入り、匂口明るく冴える。
帽子 : 直ぐに、表はやや大丸風、裏は小丸、共に掃きかける。
彫物 : 表裏に棒樋を掻き通す。
茎 : 大磨上、先切り、鑢目切り、、目釘孔五中三埋、指表第一目釘孔の上中央に「行光」、裏第三目釘孔の上に同じく「薫山(花押)」の極めの金象嵌銘がある。
拵 : 黒呂色塗鞘打刀拵 総長 : 100.0cm
鐔 :

菊花図、菊花形、赤銅磨地、地透、両櫃孔、無銘

高さ:8.3cm 幅:7.8cm 厚さ:0.4cm

柄 : 白鮫着、黒糸柄巻。長さ:23.0cm
縁頭 :

桐紋唐草図、赤銅魚子地、高彫、金色絵、無銘

高さ:3.9cm 幅:2.3cm

目貫 : 獅子図、赤地容彫、無銘(後藤)
小柄 : 家紋散図、赤銅魚子地、高彫、金色絵、裏哺金 縦:9.7cm 横:1.45cm
割笄 : 家紋散図、赤銅魚子地、高彫、金色絵、裏哺金 縦:22.3cm 横:1.3cm
金具 : 桐紋唐草図、赤銅魚子地、高彫、金色絵

説明:

 相州行光は、正宗・則重等と共に師、新藤五国光の創始した相州伝をさらに発展させ完成させた刀工である。行光は正宗よりはやや先輩みられ、現存する有銘作は短刀に限られている。作風は古来の刀剣書によると多彩で、直刃以外に乱れ刃や、まま皆焼があることなどが記されているが、無銘極めのmのは直刃或は浅い穏やかな乱れ刃が多く、地刃は総じて新藤五風である。

 この刀は、板目に杢が交じり、肌立ちごころとなった鍛えに、地沸を厚く敷いて、地景が頻りに入り、刃文は直刃を基調に、処々浅く小さくのたれ、互の目が連れて交じり、足さかんに入り、匂深で、沸が厚くつき、荒目の沸を交え、刃縁細かにほつれ、二重刃風を見せ、砂流しかかり、金筋がよく入り、帽子は丸く掃きかけるなどの出来口をあらわしている。上記の作域から、相州上工の中でも行光と鑑するのが妥当であり、特に地刃がよく沸づいて、働きが目立ち、また匂口が明るく冴える態も見事である。重ね厚の体配も健体であり、好ましい。

 極めの金象嵌銘は重要無形文化財保持者(人間国宝)の月山貞一刀匠の手により施されている。

 

備考:

古刀 最上作

 

第28回特別重要刀剣指定品(第8回重要刀剣指定品)

 

本間薫山先生鞘書

「相州行光 大磨上 号和泉 刃長二尺三寸八分有之

昭和癸卯年極月 薫山識(花押)」

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