商品詳細
大刀剣市 カタログ掲載品 |
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脇指 井上真改(菊紋)延宝五年八月日(新刀最上作) Wakizashi [Inoue Shinkai]
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特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
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No. F00256
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(附) 黒呂色塗印籠刻鞘脇指拵
白鞘 金着二重ハバキ |
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刃長 : 45.0cm (1尺4寸8分) 反り : 1.2cm (3分強) 元幅 : 3.0cm 先幅 : 2.3cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm |
登録証: 福岡県教育委員会昭和26年02月24日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会特別保存刀剣鑑定書 平成24年01月27日 |
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説明: 井上真改は、初代:国貞の次男で、通称を八郎兵衛といい、父国貞歿後、家督を相続し、二代目を継いでいる。初め父同様に「和泉守国貞」と銘し、万治4年頃に朝廷より菊紋を茎にきることを許され、寛文12年8月以降「真改」と改めた。天和2年11月急遽したという。彼の作風は、小板目肌がつみ、地沸が厚くつき、地景よく入った鍛えに、直刃調に浅くのたれた刃や、小のたれに互の目を交えた刀などを焼くが、その何れも匂が深く、沸が厚くつき、金筋・砂流し等がよくかかり、地刃共に明るく冴えるもので、沸出来の作品の美しさを最もよくあらわしている。そして、同国の津田越前守助広の濤欄乱れと共に後世の鍛冶に大きな影響を及ぼしている。 この脇指は、小板目肌が最もよくつんだ鍛えに、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かにさかんに入り、刃文は広直刃を基調にのたれ、互の目交じり、足入り、匂が深く、沸が一面に厚くつき、金筋・砂流し等が微塵に厚くつき、地景が細かによくかかり、地刃共に明るく冴え、帽子は、小丸に返り、先をよく掃きかけるなどの優れた出来口をみせている。同作中出色の出来映えを見せた傑作で、真改の本領を余すところ無く表示されている。 真改の国指定品は、重要文化財に2振(延宝4年・5年)があり、他に重要美術品に5振が認定されている。それらは延宝2年・3年・4年・5年・6年となっており、本作も延宝5年となっているが、この延宝3~6年頃が真改の活躍した時期のピークを向かえており、名品を多くのこしている。 |
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備考: 新刀 最上作 |