商品詳細
大刀剣市 カタログ掲載品 |
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脇指 粟田口近江守忠綱 彫物同作(新刀上々作)(良業物) Wakizashi [Awadakuchi Ohminokami Tadatsuna 2nd]
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保存刀剣 NBTHK Hozon Paper
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No. F00188
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白鞘 上貝金下貝銀着二重波濤時代ハバキ | |||||||||||||
刃長 : 52.0cm (1尺7寸1分半) 反り : 1.5cm (5分) 元幅 : 3.2cm 先幅 : 2.35cm 元重 : 0.65cm 先重 : 0.5cm |
登録証: 群馬県教育委員会平成23年05月19日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会特別保存刀剣鑑定書 平成23年08月17日 |
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説明: 粟田口近江守忠綱は初代:近江守忠綱の子で、後に二代目を継ぎ、一竿子と号した。忠綱の作風は、初代同様に焼頭のよく揃った足の長い丁子乱れ、互の目乱れや濤欄刃風の乱れ、さらには直刃・浅いのたれ刃なども焼いている。また彫物を得意としており、刀身にその物を損ねることなく、よく調和している。 本作は、1尺7寸1分半(52.0cm)の大脇指で、寸の割に身幅が広く、重ね厚めとなり、寸延びて、先反りがつき、中鋒が延びこころとなるなどの大柄な体配を示している。地鉄は、小板目肌がよく錬れてつみ、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、精美にして潤いが感じられる。刃文は、のちに彫物を彫ることを考慮して、腰元をやや低めに焼出し、浅く、そして長めにゆったりと全体に三ツにのたれ刃を焼き、小足入り、匂深く、小沸細かによくつき、ささやかな砂流しかかり、匂口明るいという大坂新刀の典型的な作柄を示している。彫物は、表に倶利伽羅をやや小振りに配し、その分より濃密なものとなっており、裏には大振りな長梵字に蓮台を配す。銘振りより、一竿子と号す元禄2年以前の作で、貞享頃のものと推察される。 余談ながら、大阪新刀の越前守助広・井上真改・一竿子忠綱などには、2尺に満たない大脇指に出来の優れたものも多く、時代の豪奢な波濤図のハバキからしても、おそらくは豪商による特別注文のものと推察される。 |
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備考: 新刀 上々作 良業物
部分的に、細かなヒケがあります。 ハバキの一部の着せが剥がれています。 |