商品詳細
大刀剣市 カタログ掲載品 |
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刀 肥前国忠吉(初代)(新刀最上作)(最上大業物) Katana [Hizen Tadayoshi 1st generation]
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第16回重要刀剣 NBTHK Jyuyo Paper No.16
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No. F00054
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(附) 青貝微塵塗鞘打刀拵
白鞘 佐藤寒山先生鞘書 金着二重ハバキ |
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刃長 : 67.5cm (2尺2寸3分強) 反り : 1.2cm (4分強) 元幅 : 2.9cm 先幅 : 2.05cm 元重 : 0.5cm 先重 : 0.45cm |
登録証: 東京都教育委員会昭和26年03月31日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会重要刀剣指定書 昭和42年08月10日 |
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説明: 初代忠吉は、橋本新左衛門と称し、肥前鍋島藩の抱え工で、慶長元年藩命により一門の宗長と共に京の埋忠明寿の門に入り、忠吉は鍛刀、宗長は彫技を学んだ。同3年に帰国し、佐賀城下に住し、藩の庇護のもとに大いに栄えた。元和10年、再度上洛して武蔵大掾を受領し、名を忠広と改めた。寛永9年8月15日に没している。 この刀は、小板目肌のつんだ鍛えに、杢が交じり、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かによく入り、刃文は直刃調に小互の目を交え、足がよく入り、匂深く、小沸よくつき、金筋・砂流しなど刃中よく働いている。 初代忠吉の前期作なるがゆえか、地刃に変化が看て取れ、古色を感じさせる。地刃共に明るく冴えわたり、覇気に溢れた一口で、初代忠吉の優品である。本刀には年紀はないが、銘振りからおそらく慶長10年頃の作と推せられる。こうした竪詰まりの銘は「秀岸銘」といわれ、僧:秀岸に銘字の下書きをもらった為と伝えられる。初代忠吉の慶長15年頃の作までにみられ、数少ない初期作として、出来の優れたものが多いことも相まって、愛刀家の垂涎の的となっている。 花鳥の図柄を用いた華麗な時代拵が附帯していることも好ましい。大振りの鐔に、表に一羽、裏につがいの孔雀が大きく羽を広げ天空を飛ぶ姿を示し、共に覆輪を華麗な羽根で仕上げている。無銘ながら菊岡派の作と思量される。 |
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備考: 新刀 最上作。 最上大業物。
佐藤寒山先生鞘書 「肥前国忠吉 慶長七・八年頃之作 同作中優品 秀岸銘之一也珍重 長二尺二寸四分有之 昭和丙午年夏日 寒山誌(花押)」 |