商品詳細

大刀剣市 カタログ掲載品

脇指 粟田口一竿子忠綱 彫同 宝永五年二月日(新刀上々作)

Wakizashi [Ikkanshi Tadatsuna]
第22回重要刀剣
NBTHK Jyuyo Paper No.22
No. F00019
(附) 叢梨子地脇指拵
白鞘 田野辺探山先生鞘書 金着二重ハバキ
古鞘 佐藤寒山先生鞘書
新刀大鑑 所載

刃長 : 59.0cm(1尺9寸4分強) 反り : 1.8cm(6分) 

元幅 : 3.0cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.55cm 

登録証:

神奈川県教育委員会
昭和41年03月15日
国: 摂津国 (大阪府-北西部・兵庫県-南東部)
時代: 江戸時代中期 宝永5年 1708年

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
重要刀剣指定書
昭和49年06月01日
銘: 粟田口一竿子忠綱 彫同
宝永五年二月日
形状 : 鎬造、庵棟、身幅広めに、反り深く、中鋒。
鍛 : 小板目肌、細かによくつみ、地沸つく。
刃文 : 大のたれに互の目交じり、足入り、匂い深く沸よくつき、砂流しかかる。
帽子 : 直ぐに小丸。
彫物 : 表は玉追昇竜。裏に三鈷附剣。
茎 :

生ぶ、先刃上り栗尻、鑢目筋違、目釘孔二、指表やや棟寄りに太鏨大降りの長銘と彫同、

裏に同じく年紀がある。

説明:

一竿子忠綱は初代:近江守忠綱の子で、父と同じく近江守を受領し、一竿子と号した。現存する作刀は寛文十二年紀のものより、正徳六年紀のものに及んでいる。津田助広風の濤欄刃を得意とし、技倆は父を凌いでいる。しかし彼の名を高からしめているのは、力強い刀身彫刻であって、世に「一竿子彫」と称賛されている。

 

この脇指は宝永五年紀があり、同作中の優品である。茎に「彫同」とだけあって「作」を省いているのはめずらしい。

尚この脇指には叢梨子地脇指拵が附属している。

備考:

新刀 上々作。

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