商品詳細

鉄扇 伊豆国住貞吉作之(榎本貞吉)

Tessen [Enomoto Sadayoshi]
無鑑査
Mukansa
No. E00007

全長 : 34.2cm   横幅 : 3.4cm  厚さ : 2.1cm 重さ : 972g

登録証:

国: 静岡県
時代: 現代 昭和

鑑定書:

銘: 伊豆国住貞吉作之
材質 : 鉄磨地、金色絵、三鈷柄剣

説明:

鉄扇は扇子の一種であるが、通常の扇子が骨の材質に木や竹を用いるのに対し、鉄を用いる点が大きな違いとなっている。骨のみが鉄製で紙や布などを張ったもの、鉄の短冊を重ねたもの、また、扇子の形を模しただけで実際には開かないものがある。古来より武術のひとつにあり、護身用の武器、鍛錬用などとしても使用された。新選組の初代筆頭局長である芹沢鴨は、常に「盡忠報國の士、芹澤鴨」と刻まれた鉄扇を手にしていたという。また、西郷隆盛は鉄扇仕込みの外装に村正の短刀を忍ばせていたなどの逸話がある。

本作は、榎本貞吉刀匠が製作した鉄扇で、よく鍛えられた良質な鋼を用い、実際には開かない細部まで入念に造り込まれている。師匠の月山貞勝刀匠をはじめとする月山一門にはまま鉄扇の作品がみられ、鉄の磨地に程よく錆がのり美しい鉄色となっている。三鈷付剣の彫物が施されており程よく黒錆よくのっており、あたかも磨上げられて茎部分に彫物がある刀のようで美しい。

備考:

鉄扇は開閉しません。

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