商品詳細

鐔 明祥 (花押)

Tsuba [Inoue Akitada]
保存刀装具
NBTHK Hozon Paper
No. B00149
桐箱 250,000

竪長さ : 7.7cm   横長さ : 7.1cm  耳の厚さ : 0.45cm

画題:

波濤珠追龍図
国: 山城国 (京都-南部)
時代: 江戸時代後期

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
保存刀装具鑑定書
平成24年05月01日
銘: 明祥 (花押)
形状 : 木瓜形、鉄磨地、高彫、据紋象嵌色絵、打返耳

説明:

 井上明祥は、井上氏、高祥といい、土佐左近と称し、吟竜舎と号す。天保3年、京に生まれ、明治28年2月4日に同地にて63歳で歿した。井上家は代々加茂神社の社家であり、余技としての彫技に巧みであった。その為に、作品に加茂と添銘を加えることがある。弘化年間に荒木東明に彫金を習った巧手である。明治2年、宮中の御用で菊御紋の太刀一腰と短刀二腰を調達した。同5年4月4日に加茂神社の御用掛を久我定通邸で仰せつけられ、作名に加茂明祥とも切り付けることがある。

 この鐔は、鉄磨地が美しく、表裏に波濤を高彫にし、表に龍を、裏に宝珠を配している。波濤は鏨がよく効いており、その飛沫を金銀で象嵌している。龍は立体的で躍動感があり、こちらも金銀で装飾されている。裏には、龍が追っている宝珠が波間に踊っている。

備考:

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