商品詳細

刀 豊府臣守国(豊後・明治頃)

Katana [Tomita Morikuni]
特別保存刀剣
NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
No. A00658
白鞘 金着一重鎺 850,000

刃長 : 84.2cm(2尺7寸8分) 反り : 2.6cm(8分) 

元幅 : 3.3cm 先幅 : 2.4cm 元重 : 0.75cm 先重 : 0.6cm 

登録証:

東京都教育委員会
昭和41年9月22日
国: 豊後国 (大分県-中南部)
時代: 近代 明治1年頃 1868年頃

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
特別保存刀剣鑑定書
令和5年5月31日
銘: 豊府臣守国
形状 : 鎬造、庵棟、広く、重ね厚く、反りつき、中鋒延びる。
鍛 : 板目つみ、地沸つき、地景入る。
刃文 : 中直刃、匂深く、小沸よくつき、ささやかな砂流しかかる。
帽子 : 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。
彫物 : 表裏に棒樋を丸留する。
茎 : 生ぶ、先栗尻、鑢目大筋違に化粧つく、目釘孔二。

説明:

富田鍛冶は室町時代より豊後国速見郡日出(速見郡日出町)において作刀をおこなっていた鍛冶たちで、ほかに豊後国大分郡府内(大分市)に移住した府内富田鍛冶もいる。

富田守国は、府内富田鍛冶の九代目の盛尚の次男で、兄の盛寿が十代目を継いだので分家する。俗名を鉄三郎といい、鍛冶のかたわら和歌にも通じる。明治20年4月9日に没し、法名を富正院潤屋守国居士、墓は大分市錦町1-1、来迎寺にある。有年紀作は、慶応元年、明治2年、4年などが残されており、その頃に活躍したようである。

本作は、2尺7寸8分(84.2cm)と長寸の刀で、茎長さ33.4cm、全長117.5cm、重量1150gに及ぶ豪刀となる。地鉄は、板目がよくつみ、地沸が厚くつき、地景入る。中直刃がわずかに湾れごころを帯び、匂深く、小沸よくつき、ささやかな砂流しかかるといった作域を示している。

廃刀令より少し前の、慶応から明治初年にかけての作刀がみられ、刀工としての活躍期間が短かったためか残されている作品は少ないようである。

備考:

最上研磨済

詳細写真1
詳細写真2
詳細写真3
詳細写真4
詳細写真5