商品詳細
脇指 村正 (古刀最上作) Wakizashi [Sengo Muramasa 2nd]
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特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
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No. A00650
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(附) 青貝縦篠塗鞘小サ刀拵
白鞘 金着二重鎺 |
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刃長 : 31.6cm(1尺0寸4分) 反り : 0.5cm(1分) 元幅 : 2.75cm 元重 : 0.6cm |
登録証: 埼玉県教育委員会昭和26年11月2日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会特別保存刀剣鑑定書 平成3年1月25日 |
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説明: 千子村正は、室町時代後期の伊勢国を代表する刀工で、同国桑名の地に在住した。現存する上限の年紀は文亀元年であり、以降も同名の継承が見られるが、通説では文亀を初代、天文を二代、天正を三代としており、その中、二代とされれているものが、最も技倆が優れ、作刀も多く現存し、且つ茎の銘字も流暢で巧みである。 村正の作刀は徳川家の忌避するところとなり、自然譜代の大名や幕臣の間には、帯用することを遠慮するようになったが、捨てきることは出来ず、なかには銘をつぶして全く無銘のようにしたものも多いが、改竄したものも多い。村正の「正」のみを残したもの、「正」の字を「忠」になおし「村忠」としたもの、「正」を「宗」になおして「村宗」としたもの、「正」字のみを残して「宗」字を足して「正宗」としたり、「広」字を足して「正広」としたり種々の例があって、当時の苦心のさまがうかがうことが出来るとともに、これ等によって封建時代の時代相の一端をも知ることが出来る貴重な資料である。 形状は、平造、三ツ棟、身幅尋常、重ねやや厚く、寸が伸びて、反り浅くつく。地鉄は、板目、少しく杢交じり、総じてやや肌立ちごころに、処々柾がかりながれごころに、地沸厚くつき、地景入り、鎺元より立ちあがった白気映り鮮明となっている。刃文は、のたれに互の目・小互の目交じり、部分的に三本杉風となり、足入り、匂本位に小沸つき、金筋入り、ささやかな砂流しかかる。茎は、生ぶ、刃方が下方向に行くに従って極端に幅が狭くなる独特な所謂タナゴ腹の形状に、先入山、鑢目切、目釘孔二となり、第一目釘孔が生ぶ孔と推察される。地刃共に健体にして地鉄にも緩みは少なく、映りが同工の作中でも比較的に鮮明であることが好ましく、刃文はゆったりとした湾れのなかに互の目・小互の目を交え、部分的には三本杉風となるなど変化に富んだ二代村正の優品である。 附帯する青貝縦篠塗鞘小サ刀拵は、金具を村正と同時代の室町後期~桃山期のもので揃えて、現代になってから数寄者が制作したものとなる。鐔・小柄・鐺は古金工、頭は美濃となり、作は各々が個性あるものであるが製作時代が同一であると不思議と拵えにしてみるとよく纏まるものである。刀身の村正ともよく調和して格調高い一品となっている。 |
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備考: 古刀最上作 |