商品詳細

脇指 陸奥大掾三善長道 (新刀上作)(最上大業物)

Katana [Miyoshi Nagamichi]
特別保存刀剣
NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
No. A00629
黒塗鞘 銀着一重鎺

刃長 : 53.0cm(1尺7寸5分) 反り : 5.0cm(3分5厘) 

元幅 : 2.75cm 先幅 : 2.0cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.5cm 

登録証:

福島県教育委員会
昭和29年3月5日
国: 岩代国 (福島県-西部)
時代: 江戸時代中期 寛文頃  寛文頃 1661-1672年頃

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
特別保存刀剣鑑定書
令和4年12月14日
銘: 陸奥大掾三善長道
形状 : 鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、元先に幅差つき、反り浅くつき、中鋒となる。
鍛 : 板目つみ、地沸に厚くつき、地景細かによく入る。
刃文 :

直ぐ調に短く焼き出し、その上は小のたれに互の目交じり、処々互の目が二ツ連れて瓢箪刃風を呈し、足長くよく入り、匂深く、沸厚くつき、砂流しかかり、金筋入り、匂口明るい。

帽子 : 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。
彫物 : (なし)
茎 : 生ぶ、先やや刃上がりごころの栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。

新刀 最上作

最上大業物

 

古研ぎのため、細かいヒケやスレなどがみられます。

説明:

三善長道は、三好藤四郎といい、伊予松山に住した長国の孫である。長国は加藤嘉明に抱えられたが、寛永4年、加藤家が伊予から奥州会津に移封の際、従って移ったものであり、長道の父:政長もまた長国と共に会津に移った。長道は寛永10年に会津で生まれ、初め道長といい、万治2年、陸奥大掾を受領して名を長道と改め、貞享2年、53歳で没している。作風はのたれに互の目が交じり、高低のある乱れ刃で、江戸の長曽祢虎徹のハネトラ時代の作柄に近いものである。

この脇指は、直ぐ調に短く焼き出し、その上は小のたれに互の目が交じり、処々互の目が二つ連れて瓢箪刃風を見せ、足が長くより入り、匂深で、沸が厚くつき、金筋・砂流し等がかかるなどの出来口をあらわしている。焼刃の沸が厚くつき、匂深で、金筋・砂流し等がよく働いている点が特筆され、長道の最も得意とした作域を表示している。

備考:

新刀 最上作

大業物

詳細写真1
詳細写真2
詳細写真3
詳細写真4
詳細写真5