商品詳細

脇指 肥前国忠吉(初代)(新刀最上作)(最上大業物)

Wakizashi [Hizen Tadayoshi]
特別保存刀剣
NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
No. A00626
白鞘 金着二重鎺

刃長 : 53.6cm(1尺7寸9分) 反り : 0.8cm(分) 

元幅 : 2.8cm 先幅 : 1.9cm 元重 : 0.5cm 先重 : 0.35cm 

登録証:

神奈川県教育委員会
昭和47年5月18日
国: 肥前国 (佐賀県・長崎県)
時代: 江戸時代初期 慶長頃 1596-1615年頃

鑑定書:

(公)日本美術刀剣保存協会
特別保存刀剣鑑定書
令和4年6月3日
銘: 肥前国忠吉
形状 : 鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、反り浅くつき、中鋒延びごころとなる。
鍛 : 小板目肌つみ、処々柾がかり、肌立ちごころに、地沸つき、地景入る。
刃文 : 浅い小のたれ調に少しく小互の目交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、細かに砂流しかかり、湯走り風交え、明るく冴える。
帽子 : 直ぐ調にのたれて小丸に返り、先掃きかける。
彫物 : (なし)
茎 : 生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

説明:

初代忠吉は、橋本新左衛門と称し、肥前鍋島藩抱え工であり、慶長元年藩命により一門の宗長と共に京の埋忠明寿の門に学び、忠吉は鍛刀、宗長は彫技を学んだ。同三年帰国し、佐賀城下に住し、藩の庇護のもとに大いに繁栄した。元和10年、再度上洛して武蔵大掾を受領し、名を忠広と改めた。寛永9年8月に61歳で歿したといわれる。

本作は、銘振りより慶長18~19年頃の銘字と推察される。形状は、鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、反り浅くつき、中鋒延びごころとなる。地鉄は、小板目肌つみ、処々柾がかり、肌立ちごころに、地沸つき、地景入る。刃文は、浅い小のたれ調に少しく小互の目交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金筋入り、細かに砂流しかかり、湯走り風交え、明るく冴え、帽子は、直ぐ調にのたれて小丸に返り、先掃きかける。本作は初代忠吉の作品のなかでも殊に古色に溢れたもので、銘字も殆んど擦れが感じられずに健全であることも好ましい。

備考:

新刀 最上作

最上大業物

 

最上研磨済み

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