商品詳細
短刀 長谷部国重 (古刀上々作) Tanto [Hasebe Kunishige]
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特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
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No. A00622
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白鞘 田野辺探山先生鞘書
金着一重鎺 |
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刃長 : 25.2cm(8寸3分強) 反り : わずか(2分) 元幅 : 2.3cm 元重 : 0.35cm |
登録証: 山梨県教育委員会昭和56年1月27日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会特別保存刀剣鑑定書 平成3年2月25日 |
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説明: 南北朝時代中期に相州の広光・秋広と時を同じくして、皆焼の華やかな作風を得意としているのが山城の長谷部派であり、一派の代表工として国重と国信が挙げられる。相州の皆焼刃は基本の刃取りが丁子と互の目よりなり、それに皆焼・湯走りがかかり、帽子が突き上げて尖りごころに返るのに対し、長谷部はのたれに互の目を交えた刃取りに、飛焼・湯走りがかかり、帽子が丸く且つ長く焼き下げて棟焼に繋がる点に見どころがある。また長谷部の鍛えは、相州に少ない柾気が刃寄りと棟寄りに目立って見られ、これも特徴に加えられ、この期にあって、重ねの至って薄い造込みを見せる点にも特色がある。 本作は、長谷部国重五字銘の短刀である。銘字は典型的であり、茎中央にきるのも掟通りとなっている。刃文は刃方が乱れ、棟方が直ぐとなるのが常であるが、本作は刃方が直ぐ、棟方が乱れと趣きを異にした常とは相違するものがあり、同工の作域を知る上において貴重である。地鉄は肌合いが刃・棟寄りが柾がかり、やや大肌風となり、地沸が厚くつくなど景色に富んでいる。姿態は南北朝時代の延文・貞治頃の小振りな姿をていした長谷部国重の優品である。 |
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備考: 古刀上々作
田野辺探山先生鞘書 「城州長谷部国重 刃長八寸三分余 干時庚子霜月 探山識(花押) 同工ノ個性溢レル五字ノ典型銘有之而此ノ期トシテハ然迄大柄デハアラネドモ浅ク反リツキ殊ニ重ネヲ極ク薄ク仕立テル故ニハ一類ノ特色ガ明示サル盛ンナ皆焼刃ヲ焼キ厚ク沸付キ帽子ヲ丸ク土取ルナド同派就中同工ノ作風様式ガ把握サレル優品也」
指表の下部、指裏の上部と下部に鍛え割れがみられます。 表裏の下部の刃先に薄錆がみられます。 |