商品詳細
刀 (無銘)下原康重 (末古刀中上作) Katana [Shitahara Yasushige]
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保存刀剣 NBTHK Hozon Paper
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No. A00611
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(附)青貝微塵塗鞘打刀拵
白鞘 金着二重鎺 |
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刃長 : 78.4cm(2尺5寸8分半) 反り : 2.4cm(7分強) 元幅 : 3.05cm 先幅 : 2.15cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.4cm |
登録証: 広島県教育委員会平成12年8月23日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会保存刀剣鑑定書 令和3年12月3日 |
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説明: 武州下原派は、現在の東京都八王子周辺で活躍した刀工集団で、室町末期に下原鍛冶の始祖という但馬周重の嫡子で二代:内匠周重が北条氏康より「康」の字を貰い、康重と改名し、弟の長門周重も北条氏照より「照」の一字を貰って照重と改名したというのが通説になっている。 康重は天文頃に周重の子の山本藤右衛門尉がおり、さらに天正頃に藤右衛門尉の子の山本与五郎がいる。 大磨上無銘ながら刃長は2尺5寸8分半(78.4cm)と長寸の体躯を留め、目釘孔の位置から勘案すると生ぶの刃長は2尺8寸(85.0cm)を優に超える長刀であったことが窺い知られる。鍛えは、板目に、杢目を連れて規則的に交え、処々柾がかり、肌立ちごころに、地沸つき、地景太くいり、鉄色黒みがかり、白気映りがたった下原派の特徴的な如輪状を呈する。刃文は、中直刃、わずかにのたれごころを帯び、、小沸つき、刃縁ほつれ、砂流しかかり、匂口沈みごころとなりる。指裏の物打ち辺の鎬地には敵の刃を受けたものであろうか、ちいさな刀傷と思われるものが残されており古の武勲が偲ばれる。 附帯する青貝微塵塗鞘打刀拵は、栗形が赤銅磨地の環で製作されており粋な感じの江戸時代後期の時代拵で保存状態も良い。 |
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備考: 末古刀中作
物打ち辺の鎬地に、指表に2箇所、指裏に1箇所ちいさな小傷がみられます。刃先に極く細かい刃毀れが数カ所みられます。 鎺に部分的に傷みがあります。 |