商品詳細
刀 摂州住藤原為広 Katana [Mutsunokami Tamehiro]
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特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
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No. A00610
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(附) 黒呂色塗鞘打刀拵
白鞘 金着二重鎺 |
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刃長 : 71.6cm(2尺3寸6分半) 反り : 1.1cm(3分) 元幅 : 3.0cm 先幅 : 2.2cm 元重 : 0.65cm 先重 : 0.5cm |
登録証: 広島県教育委員会平成6年11月17日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会特別保存刀剣鑑定書 令和3年12月3日 |
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説明: 陸奥守為広は、本国は紀伊国の出自にして紀州石堂派の備中守康広の門人となる。のち陸奥守を受領したといい、紀州より移って摂津に住し、江戸中期の寛文頃に活躍した大坂石堂派の刀工の一人である。「摂州住橘為広」「福地多羅蔵橘為広」などと銘する。 本作は形状は、鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、元先の幅差つき、反り浅くつき、中鋒となる典型的な寛文新刀の体配を呈す。地鉄は、板目つみ、総体に細かに柾がかり、地沸つき、地景入り、乱れ映りがたち、刃文は、鎺元に直ぐの焼出し風をみせ、互の目に小互の目・尖り刃・丁子風の刃など交じり、乱れ、足入り、匂い主張に小沸つき、砂流しかかり、刃縁に湯走り風の飛焼を交える。作風的には大坂石堂派でありながらも、地鉄が総体に柾がかる、鎺元に直ぐの焼出しをみせる、刃文がやや小模様となる点などは出自の紀州石堂派の作風が顕著に表れている。 附帯する黒呂色塗鞘打刀拵は、鐔は表裏の画面一杯に松に竹を金布目象嵌で表現し、更に雲型の小透を加え空間を感じさせる。耳には金覆輪を施し一層華やかさが感じられる。 |
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備考: 全体に細かなヒケや小錆がみられます。 |