商品詳細

太刀 弘邦造(広木弘邦)

  昭和甲子年十月日(無鑑査)

Tachi [Hiroki Hirokuni]
無鑑査
Mukansa
No. A00568
白鞘 金着太刀鎺 750,000

刃長 : 77.5cm (2尺5寸6分弱) 反り : 2.3cm (7分)

元幅 : 3.1cm 先幅 : 2.1cm 元重 : 0.75cm 先重 : 0.55cm

登録証:

昭和60年01月21日
国: 神奈川県
時代: 現代 昭和59年 1984年

鑑定書:

銘: 弘邦造
昭和甲子年十月日
形状 : 鎬造、庵棟、身幅やや広く、重ね厚めに、元先の幅差あり、腰反り高くつき、中鋒延びごころとなる。
鍛 : 小板目肌よくつみ、処々わずかに柾がかり、地沸つき、地景入る。
刃文 : 直刃調に小互の目が連れて交じり、足・葉よく入り、匂口締まり、わずかに小沸つき、ささやかな砂流しかかる。
帽子 : 直ぐ調に小さく乱れて小丸に返り、先掃きかける。
彫物 : 表裏に棒樋を掻き流す。
茎 : 生ぶ、先浅い栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。

説明:

 広木弘邦刀匠は、本名を広木順一といい、昭和23年8月4日、福岡県に生まれる。幼少頃より父の広木国広刀匠に強く影響を受け、人間国宝:隅谷正峯刀匠に師事する。昭和43年、文化庁より作刀承認を得る。昭和48年、神奈川県厚木市に鍛刀場を開設する。平成8年、(財)日本美術刀剣保存協会の無鑑査に認定される。独自の地鉄の研究を重ね青江写しを得意としている。第4回刀文協新作日本刀展出品を最後に、平成25年5月、65歳で死去される。

 本作は、 2尺5寸6分弱(77.5cm)と長寸にて、身幅やや広く、重ね厚めに、元先の幅差あり、腰反り高くつき、中鋒延びごころに結んだ鎌倉時代中期をおもわせる太刀姿を呈す。地鉄は、小板目肌がよくつみ、処々わずかに柾がかり、地沸が微塵に厚くつき、地景入る。刃文は、直刃調に小互の目が連れて交じり、足・葉よく入り、匂口締まり、わずかに小沸つき、ささやかな砂流しかかる。古作:長船長光をおもわせる静謐な刃文を焼いた広木刀匠の36歳の作品となっている。

備考:

無鑑査

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