商品詳細
脇指 出羽大掾藤原来国路(新刀上々作)(業物) Wakizashi [Dewadaiyo Kunimichi]
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特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
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No. A00557
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(附) 黒呂色塗鞘脇指拵
白鞘 金着二重鎺 |
850,000 | ||||||||||||
刃長 : 46.0cm(1尺5寸2分強) 反り : 1.0cm(2分半) 元幅 : 2.9cm 先幅 : 2.2cm 元重 : 0.6cm 先重 : 0.45cm
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登録証: 高知県教育委員会昭和34年9月5日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会特別保存刀剣鑑定書 平成26年7月9日 |
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説明: 出羽大掾国路は堀川国広の高足の一人で、慶長十八年三月以降、同二十年三月以前の間に「出羽大掾」を受領したと思われる。同作には、のたれ込んで先の尖った、いわゆる三品風の帽子が多いことや、銘字に於いて、その初期には「国路」と道の字を用いたこと、また、晩年には「来」を冠しているものなどがあることから三品家と何らかの関係があったともと推測される。彼の作刀に見る年紀で最も古いものは慶長十三年紀であり、寛文二年紀が最終である。作風は備前伝以外は各伝を上手にこなしており、国広門下中随一の器用人であり、就中、相州伝が最も得意で志津や左文字に私淑している。 銘振りや来の字を冠するなどの特徴より国路の作中でも晩年のものにあたり、地鉄も常ものよりも整った肌合いをみせている。刃文は、小のたれ調に互の目・小互の目交じり、足入り、匂深く、小沸よくつき、金砂流しかかるといった作域となり沸の妙味が見事であり志津写しの優品である。 附帯する黒呂色塗鞘脇指拵は、鐔は桑村克久作の鳥居に駒図のもので、克久は加賀桑村の中興の人と云われる良工である。この鐔も金の平象嵌を多く使用しいかにも桑村らしい一枚である。そのほかの目貫、小柄、縁頭といった金具は後藤物で取り纏めており、小柄と縁頭は牛若丸と弁慶をあしらった五条大橋図、目貫は獅子に乗った布袋図となっている。 |
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備考: 新刀上々作 業物
部分的に刃先に小さな薄錆みられます。 拵の鞘に傷みがみられます。 |