商品詳細
太刀 法廣作之(宮入法廣)(無鑑査) 壬申歳芽吹季
Tachi [Miyairi Norihiro]
|
|||||||||||||
無鑑査 Mukansa
|
No. A00508
|
||||||||||||
白鞘 金着太刀鎺 | |||||||||||||
刃長 : 74.9cm (2尺4寸7分半) 反り : 3.2cm (1寸) 元幅 : 3.3cm 先幅 : 2.4cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.45cm |
登録証: 長野県教育委員会平成04年09月22日 |
||||||||||||
|
鑑定書: |
||||||||||||
|
|||||||||||||
|
|||||||||||||
説明: 宮入法廣刀匠は、昭和31年、人間国宝の宮入昭平(行平)氏の弟である宮入清平(清宗)氏の長男として長野県坂城町に生まれ、宮入昭平(行平)氏は伯父にあたる。昭和53年、國學院大學を卒業後、石川県の人間国宝:隅谷正峯氏に師事し、昭和58年、5年間の修行の後に独立し、平成7年まで坂城町において父:清平氏とともに作刀に専念する。平成8年、東御市(旧北御牧村)八重原に鍛刀道場を構える。 昭和58年、「新作名刀展」に初出品後、特別賞8回・優秀賞4回を受賞する。平成7年、39歳という最年少で新作名刀「無鑑査」の認定を受け、東御市(旧北御牧村)無形文化財に指定される。平成23年、長野県無形文化財に指定される。 本作は、鎌倉中期の備前長船派の名工:光忠に私淑した意欲作で宮入刀匠が36歳の時に製作されたものである。太刀は、身幅が広く、腰反りが高くつき、猪首鋒に結ぶ鎌倉中期の豪壮なる太刀姿は迫力があり、地鉄は、よく錬れて精美となる。刃文は、鎌倉中期の備前物を彷彿とさせる華やかな丁子乱れを焼き、焼きが高く、部分的には鎬地近いほどであり、それに飛焼を交えて華やかに乱れ、刃中には金筋・砂流しがよく働き、匂い口が明るく冴えた優れた出来映えを示している。一見すると一文字派かともみてとれるが、一文字であれば丁子が主とならなければならない。本作は丁子よりも互の目が主となるところををみても長船派、就中、光忠を意識したものであろう。地鉄はよく錬れて精美であり、刃文の構成にも蕨手丁子をみせ、刃境には太く輝く金筋をみせ、帽子も光忠によくみられる小さく乱れ込み、2つ小互の目を焼いている。 |
|||||||||||||
備考: 無鑑査 |