商品詳細
脇指 備州長船忠光作 明応八年二月日(古刀上々作)(良業物) Wakizashi [Bizen Osafune Tadamitsu]
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特別保存刀剣 NBTHK Tokubetsu Hozon Paper
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No. A00162
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(附) 朱塗鞘略太刀拵
白鞘 佐藤寒山先生鞘書・刀箱 金着網祐乗鑢時代鎺 |
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刃長 : 58.4cm (1尺9寸3分弱) 反り : 2.0cm (6分) 元幅 : 2.8cm 先幅 : 1.8cm 元重 : 0.75cm 先重 : 0.5cm
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登録証: 東京都教育委員会昭和27年08月23日 |
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鑑定書: (公)日本美術刀剣保存協会特別保存刀剣鑑定書 平成14年02月14日 |
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説明: 長船彦兵衛忠光は、五郎左衛門尉則光の子といわれ、応仁の乱以降、刀剣の需要が多くなり、この時代の右京亮勝光・左京進宗光・彦兵衛尉祐定と並ぶ良工である。銘鑑には、彦兵衛・修理亮・彦三郎など、様々の俗名を有する多くの同銘の存在を上げている。一般に、直刃の名手として定評があり、他に乱れ刃などがあり、彫技も巧みである。 姿は、身幅尋常、重ね厚く、平肉豊かにつき、鎬高く、鎬地を削ぎ、寸詰まり、先反りつき、中鋒にとなる典型的な室町中期の打刀姿となり、茎は片手打ちに使用するために短めである。室町中期:文明より永正頃までの約50年間は2尺前後の打刀が流行し、当然ながら、本作も打刀として製作、使用されたものである。彦兵衛忠光は地鉄が精美なること末備前随一と称されており、この刀も地鉄に一点の緩みもない素晴らしい肌合いとなっている。刃文は、彦兵衛忠光がもっとも得意とした直刃にて、浅くのたれごころを帯び、小互の目が交じり、足・葉よく入り、小沸出来となり、仔細に観察すると小沸が細かに厚くつき、金筋入り、砂流し細かにかかり刃中よく働いており、匂口が明るい。名工揃いの末備前の中にあって、地鉄がもっとも精美で、直刃の名人と称された彦兵衛忠光の優品である。 附帯する朱塗鞘略太刀拵や時代ハバキから察するに、幕末期に相当な大身の武士が帯刀していたものであろうか。桜花紋の鉄一作金具にて、鐔・馬針は表が鉄地、裏は銀地の昼夜仕立てとなり如何にも洒落ている。 |
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備考: 末古刀 上々作。 良業物。 上研磨済み。 佐藤寒山先生鞘書 「備州長船忠光 明応八年二月紀有之 彦兵衛尉也優作之一 刃長壱尺九寸弐分半有之 朱塗打刀拵付 昭和癸丑(48)年初夏吉日 寒山誌(花押)」 佐藤寒山先生刀箱 「備前長船忠光御脇指 壱 備州長船忠光 明応八年二月日紀有之 刃長壱尺九寸弐分半有之 同作中之優作之一也 重代珍宝也鑑彦兵衛矣 昭和癸丑(48)年初夏吉日 寒山誌(花押)(落款)」 |