保存刀剣 NBTHK Hozon Paper |
No.A00289 |
白鞘 金着一重ハバキ |
売 約 済 |
刃長 : 68.0cm (2尺2寸4分強) 反り : 1.2cm (4分) 元幅 : 2.8cm 先幅 : 2.0cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm |
登録証 : 岐阜県教育委員会 平成23年05月12日 |
国 : 摂津国 (大阪府-北西部・兵庫県-南東部) 時代 : 江戸時代中期 延宝頃 1673-1681年頃 |
鑑定書 : (公)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 平成23年08月17日 |
銘 : 越後守包貞 |
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形状 : 鍛 : 刃文 :
帽子 : 茎 : 鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、反り浅くつき、元先の幅差ややあり、中鋒となる。 小板目に杢・流れ肌交じり、肌目細かに立ち、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入る。 直ぐに焼きだして、その上は大互の目に小のたれ・小互の目など交じり、濤欄風となり、足太くよく入り、匂深く、沸厚くつき、総体に細かに砂流しかかり、匂口明るく冴える。 直ぐに小丸に返り、先掃きかける。 磨上げ(約3.0cm)、先入山、鑢目筋違、目釘孔一。 |
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説明 : 二代:包貞は初代:越後守包貞に学び、その跡目を継ぎ、初め越後守包貞を名乗っていたが、初代の実子:岩松が成人すると、越後守包貞の名を譲り、自らは坂倉言之進照包と銘した。包貞から照包に改銘した時期については、「坂倉言之進照包・越後守包貞隠居(裏に)延宝八年二月吉日」と銘した作が現存することから、たぶんこの延宝八年頃と思われる。作風は助広に倣った濤欄乱れや文殊風の互の目乱れなどが多いが、稀に大のたれや或いは直刃の作も見られ、そのいずれの作柄でも、匂いが深く沸のよくついた、匂口明るい出来口となるのが通例である。 この刀は、小板目に杢・流れ肌が交じって肌目が細か立った鍛えに、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、刃文は直ぐの焼出しが見られ、その上は大互の目に小のたれ・小互の目等を交えて濤欄風に乱れ刃を焼いている。一派の伝統である文殊風の作域を基礎に大互の目と小のたれを強調して濤欄風の作柄に仕上げており、流石に刃形が整ってすっきりしている。また華やかに乱れて足が長く太く入り、匂深で、沸が厚くむらなくよくつき、匂口が明るく冴えているなどの態には、彼の本領が発揮されている。わずかな磨上げ(約3.0cm)のみ惜しまれるが、二代:越後守包貞の特色がよく表示された一口で、人間国宝:藤代松雄先生の手による研磨が施され、地刃共に冴え渡っている。 |
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備考 : 新刀 上々作。 大業物。
人間国宝:藤代松雄先生最上研磨 新規白鞘
気になるほどではありませんが、ハバキ元、指裏の刃先に薄さび、、指表に細かい横ヒケ、鎬筋に鞘当たりがあります。 |